電子書籍で購入したのは、昨年のことだったと思う。テーマが重いせいかずっと保留したままだった。特攻とは、もちろん第二次世界大戦末期の神風特別攻撃隊のことだ。ネットで検索すると膨大な量の情報を得ることができると思う。その中の重要人物としてこの「大西瀧治郎」は、かなりの割合で登場すると思う。1945年8月16日に自刃した人だそれも介錯無用と言い放ち絶命するまで16時間ほどかかったとか。この人物について映画やドラマの中に登場する人物像とはかなりかけ離れているとこの書の中で接したことのある人たちが言っておられた。さてこの本の命題である特攻の真意それは、特攻隊員が大西瀧治郎が語ったとされる他言無用と言われ聞かされた言葉だ。その言葉と本人の遺書と特攻が命令された当事者の言葉や彼と接した時に感じた人となりと照らすという内容だ。本当のことは、当事者がいないので今となっては確証を得ることができずどうしようもないことではあるが平和な今だから読んでいてもよいのではないだろうか。この書は、あくまでも特攻関係者取材と遺された資料をもとに構成されいるので淡々としている。そこが最後まで一気に読んでしまうことができた要因だと思う。あとは読んだものがこれをどう受け止めるかだけだと思う。
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1679015400000000000X
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