La littérature

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人間をお休みしてヤギになってみた結果

このへんてこりんなタイトルが気になってしまって予約購入していたものを読んでみました。著者であるトーマス・トゥィイツがいたって真面目にヤギになる(彼の当初の予定は象になる計画だった。)ために各方面の関係者や研究学者を巻き込んでプロジェクトを進めるという内容だ...
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特攻の真意 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか/神立 尚紀

電子書籍で購入したのは、昨年のことだったと思う。テーマが重いせいかずっと保留したままだった。特攻とは、もちろん第二次世界大戦末期の神風特別攻撃隊のことだ。ネットで検索すると膨大な量の情報を得ることができると思う。その中の重要人物としてこの「大西瀧治郎」は、...
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九十歳。何がめでたい/佐藤愛子

佐藤愛子の作品は、長編小説「血脈」しか読んだことがない。北杜夫の随筆の中にちょくちょく登場して文壇仲間から怒りの愛子ちゃんと呼ばれているらしいことだけは、存知上げている。タイトルだけでこれは面白そうだと思って購入した。しかも愛子さんがそんなものわけが判らな...
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深海の波音聞こゆ立浪草/小玉真佐子

ジャンコクトーの有名な詩「耳」を思い出してしまった。「私の耳は貝のから/海の響をなつかしむ(訳:堀口大學)」共通点は海の音かな。立浪草とはそのままな感じの名前で覚えやすいと思う。群生している様は尚更白浪立つ海の様そのものではないだろうか。花を観察するとその...
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少年にコロンの香り五月来る/黒岩秀子

とこでコロンの香りとは、どのような香りなのでしょうか。香り立つ花も多く咲いているのでそのような香りだろうか。もしかして若葉繁る柞の森の香りかな。あれらの花の独特の香りは、よく精液のそれに喩えられるのでやっぱり後者かな。なにせ少年は、毎日あふれんばかりの精液...
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金蘭は柞の森のバレリーナ/山田恵一

柞は「ははそ」と読む。広辞苑によると「コナラ・クヌギ・オオナラなどの総称。」らしい。要するに日本中どこにでもありそうなどんぐりが落ちているような森ということです。実際キンランはそんなところで花を咲かせている。バレリーナとはよく言ったものだと思う。毎年会うこ...