Le Photographe

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梔子や痛風の足切り捨てようか/金子兜太

梔子はクチナシと読む。今から梅雨の時期くらいまで山際でよく花を咲かせているのを見かける。庭木として植えているお宅もあるのではないでしょうか。爽やかでよい香りがする花だと思う。気温が高くなる今くらいの時期から痛風発症者が増えるらしい。だからこんな俳句。痛風は...
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雲に応へて山法師真っ平/中田みなみ

自宅の庭の山法師の花がどんどん咲いてきた。この花が咲き始めるともうすぐ梅雨入りかなと思ってしまう。
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帯解けば疲れなだるる夕薄暑/古賀まり子

帯をネクタイと思えばわかりよい感覚かも。世の中よく判らないカタカナ語クールビズなどと唱えてノーネクタイの軽装を推奨していてすでにそのようにしているところ多数らしい。そもそもそんなことで服装のことをガタガタ言ったり気にするのもどうかと思う。服装は、その時の気...
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産土神の針金細工子かまきり/合田秀渓

産土神は「うぶすながみ」では字余りになるから「うぶすな」と訓むらしい。そろそろ孵化したばかりのカマキリがいるはずと思ってうろうろしていたらカラムシの葉の上にいる小さいのを見つけました。小さくても成虫と変わらない姿です。成虫と違うのは羽根がまだないというだけ...
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愛しきれぬ間に天道虫掌より翔つ/加倉井秋を

ナナホシテントウを捕まえて掌に置いて観察しようと思ったらこの俳句のようにタタタと指の先まで登って飛んで逃げてしまう。なかなかじっくり観察できない。このナナホシテントウは、見た目が可愛らしくておもちゃや雑貨製品のデザインモチーフにもなってるものも多いように思...
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ひろがりて雲もむらさきはな樗/古賀まり子

樗は「おうち」と読む。センダンのことだ。俳句にするには一音少ないから都合がよいらしい。仲夏の季語となっている。今この花が満開になっている。新緑に覆われた山肌に薄紫色したもやもやとした雲がのっているように見えるのがこのセンダン(栴檀)の花と思ってほぼ間違いな...