Le Photographe

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春眠の身の閂を皆外し/上野 泰

うまいこと言うよなあ。でも我が家の女王様くるみの場合春に限らず年中開放無防備な寝相だ。
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春一番写楽の顔で吹かれをり/日下部宵三

春一番という季語の俳句ではこの句が一番のお気に入りだ。そうかああの顔で吹かれているのかと納得してしまう。  昨日は長崎でもすごい風が吹いて雨もじゃかじゃか降っていたりしていたけれども関東方面は、飛行機の離着陸に支障が出るくらいの強風で大変なことになっていた...
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一つあると蕗のたう二つ三つ/種田山頭火

フキのとうの天麩羅を先日の晩御飯で食べたので今朝はそれを先日食材として採取した場所まで撮りに行ってきた。歩いて3分もない場所だ。葉はいっぱい出ているけれどもとうがない、もしかして先日天麩羅で全部食べしてしまったかと思ったら見つかりました。一つ見つかるとあそ...
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暖かや蘂に蝋塗る造り花/芥川龍之介

長崎くんちの傘鉾や山車の飾りに蝋が塗られた紅葉とか花があったりする。とろりとした質感で綺麗だ。昔の造花は、艶を出すために蝋が塗られていたのだろう。現代の造花は、そのほとんどが化学合成樹脂で作られていてけっこう精巧だと思うけれども少々の気温上昇くらいでは熔け...
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春めきてものの果てなる空の色/飯田蛇笏

杏の花が咲き始めた。梅の花とよく似ていて迷うところだけれども萼が紅色で花弁が丸く膨らんで咲いている。実は、梅よりも大きくてドライフルーツで売られていたりするようだ。東北では、梅干しは杏で作っているとか何かで読んだような気がする。実は我が家の裏庭にも改築する...
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紅梅や見ぬ恋作る玉すだれ/芭蕉

今日の夕食にフキの薹(とう)の天麩羅があった。近所で収穫してきたものらしい。早春は、ほろ苦く美味しいのである。いつもなら昼休みの徘徊中に発見していたけれどもその場所はすっかり削られてしまって建築中だ。仕方の無いことではあるけれども個人的には残念なことだと思...