Le Photographe

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白山茶花惑星がぶつかるかもしれぬ/金子兜太

金子兜太(かねこ とうた)さんは1919年(大正8年)生まれの現役俳人です。なんだこりゃと言いたくなるようなダイナミックな作品が多い印象があります。かなりの型破りな作風ではないでしょうか。
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旗のごとなびく冬日をふと見たり/高浜虚子

最低気温が10℃未満の日が続いている。日の出前の時間に目覚ましが鳴り一応目が醒めるけれども寒気に負けて起床できない。結局日の出の後すっかり明るくなったころ意を決して布団から這い出る。冬眠でも不覚曉なのである。むしろ冬だからこんなことになってしまう。これは、...
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シャガールのパレットにも似柿落葉/三矢らく子

当たり前のことだけれどもシャガールのパレットなんか見たことがない。でもこのように詠まれるとそうかもと思ってしまう。そんなパレットから色を拾ってどんな絵が描かれたのか気になるところです。あの幻想的で不思議な絵でしょうかやっぱり。 本当に柿落ち葉から色を採って...
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枯蟷螂日当たる草に動かざる/曽谷真澄

一昨日みつけて撮影したハラビロカマキリが今日も同じセイタカアワダチソウの花の中に居た。一昨日の夜から雨が降っていて昨日まで降り続いていたはず。そんな中ずっとあの場所で獲物が来るのを待っていたのだろうか。動き回ってエネルギーを消耗するよりそのままじっとしてい...
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手元置く歳時記かえて冬ひらく

二十四節気の暦では今日が立冬。季節は冬ということになった。さすがに襟元がスースーしてきたのでネクタイを締めて仕事するようにした。あれは私にとって寒さ対策の一つにすぎないのであります。 凪ぎわたる地はうす眼して冬に入る/飯田蛇笏  ということで、いつでもすぐ...
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行秋に鼻哥もなし小倉山/学仙

何か惜しむことがあるわけではないけれども11月になってしまった。気が付けば肌寒い季節になってしまい夏の暑さを少々懐かしく思うくらいだろうか。私のアロハシャツの季節は終わってしまったのである。 溜め込んでいたJARLから送られて来たQSLカード約3,300Q...