Le Photographe

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巣をあるく蜂のあしおと秋の昼/宇佐美魚目

写真は、スズメバチの仲間で世界最大のオオスズメバチ。体長50mm弱くらい。こんな大きいのに刺されてしまったら只では済まないことは容易に想像できる。その毒針の毒性は極めて高く、気性も荒く好戦的で極めて危険なヤツらしい。見た目通りの危ないヤツなのだ。幸なことに...
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すらすらと昇りて望の月ぞ照る/日野草城

なんのひねりもなく月を撮った。手持ちの一番長い85mmのレンズを使ってど真ん中構図で撮ったものをピクセル等倍にしてトリミングしただけだ。肉眼で見た月と大差ないどころが少々もやっと劣化しているようにさえ思う。 月を見上げながら「今宵の月はきれいだね」と言えば...
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村中に見える火を焚き猪を割く/宮下白泉

昼休み野外撮影徘徊しているときにイノシシと遭遇した。突然藪の中から出てきて吃驚、おそらく獣も動揺していたと思う。暫し対峙、カメラを持っている事を思い出し撮影した後近くの竹藪の中に逃げて行った。まだ牙も生えてないしまだ若い個体だったのではないだろうか。晩秋と...
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蟷螂は馬車に逃げられし馭者のさま/中村草田男

カマキリと言えばやはりこの俳句です。くどくど説明しなくてもそのままを想像するだけで笑えますね。カマキリを英語では praying mantis と言うそうで「祈っている僧侶」という意味らしいです。手を合わせ祈っているように見えるかららしいです。そう見えなく...
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草花の知らぬが多しあるきけり/河野静雲

「雑草という名の植物は無い」という主旨のことを発言されたのは昭和天皇かと思っていたら日本の植物の多くに名前をつけ分類した近代植物分類学の権威牧野富太郎博士の発言だったのです。博士のこの発言をご存じだった昭和天皇は『何を言っているんですか。雑草という草はない...
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草川のそよりともせぬ曼珠沙華/飯田蛇笏

本当に秋のお彼岸(秋分の日)が近くなると花を咲かせますね。いったい何が引き金になつて開花しているのでしょうね。いろいろと不思議です。これはよく田畑の畦道に沿って植えてあったりお墓の周辺に植えてあったりしています。なんでも毒性が強い植物で特に球根の毒性が強い...