Le Photographe

愛しきれぬ間に天道虫掌より翔つ/加倉井秋を

ナナホシテントウを捕まえて掌に置いて観察しようと思ったらこの俳句のようにタタタと指の先まで登って飛んで逃げてしまう。なかなかじっくり観察できない。このナナホシテントウは、見た目が可愛らしくておもちゃや雑貨製品のデザインモチーフにもなってるものも多いように思...
HAM Radio

5U5R QSL arrived.

5U5Rは、今年3月二ジール共和国から運用されたアマチュア無線局です。二ジール共和国は、1960年8月3日にフランスから独立した国。アフリカ大陸の国アルジェリア、リビア、チャド、ナイジェリア、ベナン、ブルキナファッソ、マリと七カ国に囲まれていてサハラ砂漠南...
Le Photographe

ひろがりて雲もむらさきはな樗/古賀まり子

樗は「おうち」と読む。センダンのことだ。俳句にするには一音少ないから都合がよいらしい。仲夏の季語となっている。今この花が満開になっている。新緑に覆われた山肌に薄紫色したもやもやとした雲がのっているように見えるのがこのセンダン(栴檀)の花と思ってほぼ間違いな...
La littérature

九十歳。何がめでたい/佐藤愛子

佐藤愛子の作品は、長編小説「血脈」しか読んだことがない。北杜夫の随筆の中にちょくちょく登場して文壇仲間から怒りの愛子ちゃんと呼ばれているらしいことだけは、存知上げている。タイトルだけでこれは面白そうだと思って購入した。しかも愛子さんがそんなものわけが判らな...
Le Photographe

夏さむしここより奥に山の霊/宇多喜代子

まだ暑い日が少ないものだからまだ春気分の人が多いみたいだけれども今は初夏。4月下旬くらいから夏の服装で通勤しているけれども日が沈んでしまったらそれを後悔する日がまだ多い。今年の夏は暑くなるという予報らしいけれども本当のところはどうなるのだろう。個人的には、...
Le Photographe

ゆきのしたかさりこそりとはなさかり/菊池麻風

今くらいの時期に咲く好きな花の一つがこのユキノシタ。名前の由来には諸説あるようだが私は「雪の舌」説を支持する。漢字もいろいろあるけれども鴨足草とか虎耳草とかある。ならば猫耳草でもいいのではないかと思うのだけれどどうでしょう。群生している様は「雪の下」でもい...