ジャンコクトーの有名な詩「耳」を思い出してしまった。「私の耳は貝のから/海の響をなつかしむ(訳:堀口大學)」共通点は海の音かな。立浪草とはそのままな感じの名前で覚えやすいと思う。群生している様は尚更白浪立つ海の様そのものではないだろうか。花を観察するとその形が集音装置のようでもあり喇叭型のスピーカーのようでもある。もしかしたら海の音が聞こえるかもしれない。実際に耳を傾けたらせいぜい風が花をなでる音がかすかに聞こえる程度だろう。私にはなんも聞こえないしこのようなことは微塵も感じそうにない。まったくもって詩情が欠落した輩なのであります。でももしかしたら耳の穴に花を突っ込んだら深海の波音が聞こえるかもしれない。
自宅の庭のタツナミソウ/NIKON Df + AF-S Micro NIKKOR 60mm 1:2.8 ED
写真は12枚あります。
クズの茎にいた3㎜あるかないかのゾウムシの仲間/OLYMPUS OM-D E-M1
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