朱欒咲く五月となれば日の光り／杉田久女

　職場周辺の畑では、今柑橘類の花が咲いていて周辺にはいい香りがほのかに漂っている。キンモクセイとかハゴロモジャスミンみたな強い芳香ではなく落ち着く香りで私はこちらを好む。平安貴族は、この花を袂に入れていたそうな。以前は中年女性に強烈な香水の匂いが目立っていたように思うけれども最近は、若い女性にもそれが多いように感じる。犬でなくても通ったあとをその臭気をたどって追跡できそうな気がする。彼女たちにはどんなハナムグリが寄ってくるのだろうか。若干興味がある。もしかしたら虫よけなのかもしれないけれど。

今日の写真は8枚