人の身にかつと日当たる葛の花／飯島晴子

　葛（クズ）は、マメ科のつる性の繁殖力の強い植物だ。職場周辺の土手や法面山際いたるとこで繁っている。どうやって絡まったのか電話腺に絡まって垂れているものまである。今花の開花時期で地面に紫の花びらいっばい落ちていたりする。いろいろな昆虫が葉をガジガジ好んで食べている。葛餅は、このにクズの根を潰して採取した澱粉を加工したものらしい。一度その採取している様子を何かのテレビ番組で観たけれどもなかなか大変そうだ。これをどうにしかして食べようとした古代の先人は凄い。

写真は10枚あります。